社会人手前の僕が飲みの場で初めて泣いた
学び
気づき
間違いなく今日この日は僕の人生のターニングポイントなのでこれから書くことは少し長めに語る。是非読んでほしい。
先に目次を用意しておくので、興味あるとこだけでも是非読んでほしい。
1. 目標がない
2. 目標がないことによる弊害
3. 社会に出て良かったこと悪かったこと
4. 「蓋をするな、欲望に満ちろ」
5. 「フィクションで考えよう。どんな人生がいい?」
6. 「相対値ではなく、絶対値で目標を立てろ」
7. 「視座だけは高くいてくれ」
8. 最後に
「あなたの夢・目標は何ですか?」
この質問にはっきり答えられる人はいるだろうか。結論から言うと僕は答えられなかった。
この質問をしてくれたのは、同期の起業家だ。彼を一言でまとめると、「超超超優秀なエンジニア・経営者」である。僕の100万倍じゃ収まらないくらいの行動力がある人だ。彼は目標に対して何でもやる人であり、手段があるならその手段をすべて実行する。でも温厚で笑顔が可愛い。優しい。本当に尊敬という言葉では収まらないくらいの人間だ。
今から書くことは全て鳥貴族で話した内容だ。
目標がない
先ほどの質問に対して嘘偽りのない明確な目標があり、それを人に伝えることができる人はとても幸せなことである。恋愛、お金、名声、なんでもいい。
今までは僕にも、いつにおいても目指す像があった。テニスにしてもプログラミングにしても経営者にしてもかっこいいと思った誰かを追いかけていた。なりたいものには圧倒的な時間を使って正しい方向に正しい努力を注いでいた。そしてここまで来れた。
ただここ何ヶ月か、僕には目標がない。いつの日か、目指していた人をとっくに抜かしたり、大きく近づいていたからだ。もちろん、そうじゃないパターンも多くあるけどね。これ自体はいいことである。しかし現時点の「今」には、大きな目標がない。大きな目標がない、の何がいけないのだろう。これを読んでいるあなたにも、目標がないことに対してどう思うか考えて欲しい。
目標がないことによる弊害
主に3つ考えがある。
原動力が無くなる
「正しい方向」「正しい努力」自体の概念がなくなる
キャリアや選択の意思決定に常に弱い
1つ目と2つ目は似たようなことだ。シンプルに何に向かっているかわからないのだ。小学生の頃なんかはそうだった人も多いのではないか。もちろん、それもそれでいい。何も考えず、なんとなく毎日過ごす、これが好きな人もいるだろう。しかし僕は好きじゃない。何か意味のある時間にしたい。
「そんな時間でも意味はあるよ、そんな時も必要だよ」と言ってくれる人もいるが、正直僕からすれば全然良くない。時間は有限なので、走り出すのは早ければ早い方がいい。
まあ超わかりやすくいうと、現状僕はただのサラリーマンみたいなものだ。それが嫌だから会社を建てたり、手段としてエンジニアの道でまずは強みを持ちたく今までがあるのに、結局なんとなく働いている。(一応まだ学生だけど)
社会に出て良かったこと悪かったこと
なぜ目標がなくなったかについて話す。理由はある。
前提私は3年生3月から内定者インターンで大規模開発に携わっている。そこで知ってしまったのは、自分がエンジニアとしてバリューを全く出せないこと。今まであった自信と努力は消え去った。
これに関して良かったことで言うと、自分がトップではない、むしろビリの環境に身を置くができたことだ。言ってしまえばコンフォートゾーンを抜け出すに良い環境だった。たくさん失敗をしてうまくいかないことを山ほど経験したが、だからこそ考え方は賢くなっている自負がある。
問題は悪かったこと、これがだいぶ悪い。それは、発言力と行動力がなくなったことだ。今まで自分は良い意味でも悪い意味でも社会を知らなかったので、夢や目標を聞かれるとすぐに「社長!起業!金持ち!」だった。
実際内定者バイトをする前まではほんとに上の通りだったのだが、自分より格上しかいない状況でその発言をするのは僕にはできなかった。そこからは毎日必死に目の前のタスクに取り組む、それで精一杯だった。
つまり、目標を考える暇もなく毎日が過ぎ去っていった。そして毎日追われた。
行動力に関しては捉え方によるが、僕の言う行動力は「何かを生み出すための行動力」だ。組織づくりや仕組み化等、技術以外の部分での行動力は誰よりもあったと思う。しかし今の環境は一言で言うと「技術以外のことが現時点ではあまり求められていない」ようなニュアンスだ。もちろん技術に対しても持ち前の行動力でなんとかするという適応力を活かせはするのだが、活かしきれてない感がすごい。エンジニアである以上、技術力が前提必要になってくるし、どんなエッジケースにも対応する力が必要なので、技術力が結局求められる。
これを見ている就活生にはあまり嬉しくない情報かもしれないが、全部やるなんて正直あまりない。全部やると言っている会社はそれなりにあるが、それは当たり前のお話で、エンジニアがユーザー目線を持つなんてぶっちゃけ社会に出てみれば当たり前である。ユーザー目線がないエンジニアなんていない。
前提我々はエンジニア職なのだから、ビズ側と関わるとは言っても、8割やることは技術との向き合いだ。
「蓋をするな、欲望に満ちろ」
ここからは彼が僕の目を潤すきっかけとなったことを書いていく。
今の僕は本当に曖昧だ。恋愛、お金、キャリア、全てについて聞かれ、全て答えられなかった。
「いつまでに結婚したい?どんな家に住みたい?どんな人がいい?」
「30歳までにお金どれくらい持っていたい?」
「何歳までにどうなりたいの?」
もう一度言うが、全て答えられなかった。答えれるもの、あなたにはありますか?YESと言えるものがあるなら羨ましい。
何にも答えられない人が、そりゃキャリアについて意思決定できるわけがない。一応話しておくと、僕は起業か就職かを永遠悩んでいて今これを綴っている。
そんな僕に、「いつからそんなに蓋するようになったんだ。もっと欲望に満ちよう」と言ってくれた。
僕は完全に昔の自分に蓋をしていた。内定者バイトを始めて、無我夢中に今を頑張ってたけど、最近自信も主張もなくなっている。あの頃の無我夢中になりたいものに対して120%を注いで自信満々の僕はどっかいった。彼はひたすら
「お願いだから帰ってきて」
とだけを言ってくれた。なんか泣きそうになった。
お金面で言うと、僕は最近気にしないでいたけど、彼は手段としてとても大きなツールだよと言ってくれた。ひとつ思ったのは、大きくて綺麗な家、サウナ付きの家だったら最高だなと思った。それを言うと、「ならお金はいくら必要だと思う?〇〇億くらいだよね。常に思考巡らせた方がいいよ。必要なお金が決まれば、じゃあそのためにどう稼ぐかを考える。そうするとなりたいものも見えてくる」と言ってくれた。本当にその通り。
「フィクションで考えよう。どんな人生がいい?」
彼の考え方で一番面白かったことかもしれない。彼が言うには、
「作品の数だけ人生の選択肢がある。アイアンマンでもヒロアカでもドクターXでもなんでもいい。目標が今ないなら、フィクションの中の何かになれるなら何になりたいかを考えてみるといい。そうすると、自分はどんなビジョンがあって、何を求めていて、幸福度は何になりそうかもわかる」
と言っていた。とても面白い考え方だ。
「二次元の世界は2.3時間で第三者視点で第三者の人生を見れる。それが目標になってもいいじゃないか。最初は夢物語でも、それを周りの人に言い続ければ、見えてなかった課題や発見があり、その連続でいつの間にかどんどん近づいている。」
面白い彼は。
「相対値ではなく、絶対値で目標を立てろ」
僕が一番心に響いたお話だ。僕は何でも目標を決める時、平均から高いところを見る。つまり、偏差値でいう50を基準とした時、それより上の60を目指す。みたいなこと。だからお金の話になった時も、相場この年になったらみんなどれくらい貯金あるんだろ、とか思うタイプ。
ただ彼は、絶対値で全て決めろと言ってくれた。
「結局どこかでは他人と比べちゃうかもしれないけど、でも他人と比べてばっかりってのは、ある意味限界を自分で決めてしまっているんだよ。今村くんには絶対そうなってほしくない」
こんなことを言われて僕はもう酔ってて涙が出た。まあもっともっともっともっとたくさんの言葉をもらったんだけどね。
確かにそうだなと思った。100点満点のテストで20点が平均点だとしたら、多分7.80点取ればいい方だし、上位は狙える。でも彼は、なんで100点じゃないの?と言う。100点を目指すことをやめて、7.80点を目標にするようじゃ、それより上には絶対にいけないよと教えてくれた。
これは僕の人生に今後大きく役立ちそう。
「視座だけは高くいてくれ」
間違いなく彼が僕にひたすら言ってくれたメッセージ。確かに昔の僕は本当に視座が高かった。最近はその自分が完全に消えた。
「視座高く」とはどういうことだろうか。シンプルに、どデカい目標を持つことだ。現実的すぎず、少し無理そうなこと。僕にはその目標が必要だ。もちろん無理だと思ってやるわけではない。できると思って目指す。近い目標ではなく中長期の目標を立てると言うことだ。
もう一度、自分がやっていて楽しかった頃を思い出し、なぜそれが楽しかったのか、何に向いているのか、エンジニアとして歩み、何を社会に生み出したいのか、をひたすら考えようと思う。
この件に関してはだいぶまとまったので、これは後日リフティに宣言として書く。
最後に
ここまで読んでくれた人がいたら本当にありがとうございます。
本当に目標を持つことで常日頃試行錯誤し、それに対して振り返る、このサイクルを当たり前に持つことの重要さを再認識しました。
彼に届くかわからないけど、本当に感謝してる。こんなに中途半端な僕のお話を聞いてくれてありがとう。僕が気付かないふりをしていた問題、誰かに言って欲しかったことを全て言ってくれた。目が覚めた気がする。本当にありがとう。
これからもこんな僕の振り返りをたまには覗いてみてください